畳の構造
一般的な畳(たたみ)は、畳表(たたみおもて)畳床(たたみとこ)
畳縁(たたみへり)で構成されています。
■畳表(たたみおもて)
畳表とは「い草」を縦糸に木綿や麻を使って織りあげたものです。
い草の苗は真冬にの手植えします。春に新芽の発育を促すためにい草を45cmほどの長さに切り揃える先刈りという作業を経て、夏に1.5mほどになったものを刈り取ります。
い草には、丸いと三角い(七島い)があります。
備後表(一般的な畳)は「丸い」で織られた畳表が使われ、「三角い」は縁なし畳や柔道畳に使われることが多いようです。
品質は「丸い」は断面が丸く、芯の部分に海綿状の綿がしっかり入り、表皮が厚いものほど上質です。
「三角い」は太く、草に油気があり十分な強度を有したものほど上質とされます。
畳表のい草にある、海綿状質が畳の弾力性を保ち、中の多数の穴が湿気を吸排出したり、様々な有害物質を吸着してくれるのです。
畳表の製作工程ではじめに欠かせないのが泥染め(染色とは異なります)。
これでい草独特の色・ツヤ、そして香りを引き出します。
畳一帖分に使用されるい草は約4,000〜5,000本、高級なものになると7,000本ものい草が使われます。縦糸は主に麻や錦の糸で、高級品にはマニラ麻糸が使われます。畳一帖分、2m8cmの長さの糸が136本も使われ、1時間弱で編み上げられます。
品質は草丈が長く、太さと色合いが均一なもので織られた畳表ほど上質な畳表に成ります。このような条件により畳表の等級が分けられます。
■畳床(たたみとこ)
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■畳縁(たたみべリ)
畳縁は畳の巾部分を保護補強するための布製の素材です。畳縁をしっかり縫うことで型崩れ・ほつれが無くなります。実用面ではそうなりますが、歴史的に見れば権威の象徴で身分を表すもので、柄・色などの取り決めがありました。素材も絹・麻・綿があり現在はそれにポリエステル等が加わり色も柄も多彩になり見本を見て選択を楽しんでおられるお客様も多くなっております。
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>>●和紙の畳表(丈夫で長持ち、変色しにくい、ダニにも強い)
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